いいはいい、わるいはわるい
以前に書いた「みんなちがってみんないい」の続きです。
「本音を書いていいですか?」と尋ねてきた学生のスピーチ原稿が提出されました。
「日本人の、笑顔で相手を斬るかのようなふるまいが本当に恐ろしい」
と書いていました。
ふむ、私はそれよりも、突然怒り出し理論も何もなくまくしたてられる方が怖いけど。
だって次はそうならないようにという対策の立てようがないから。
怖さの種類も慣れが関係するんだなぁ、きっと。
彼女の原稿の結びはこうです。
「結局、どこの国かどうかは関係なくいい人はいい人、悪い人は悪い人なのです」
快哉(かいさい)!!
そう!それ!それがわかってこそ留学に来た甲斐があったというものです。
実感としてわかること、これ大事です。
彼女の中で国と国とのボーダーは消えました。
さて、そんな学びをした彼女が異国である日本で
日本人に同化しようとせず、日本の国の人ではないとときに感じさせつつ
かつ日本人に求められる人になるにはどうすればよいか。
これについては、添削した後のコメントに書き添えようと思っています。
国際結婚の場合、夫婦関係そのものが異文化がぶつかり合う社会ですから
遠慮会釈もない関係の中で、自分らしさを失わず
かつ相手を理解し、深くいい関係になっていくには「わざ」が要ります。
苦労して学んだので、彼女にも応用可能であれば教えたいのです。
大きなお世話になる可能性もおおいにあるけど
そこまでしてこそ、おもてなしですから。
・・・日本の「おもてなし」ってときに際限がなくてやりすぎと思っていたけど
私もここまでお世話を焼きたがるという点では、しっかり日本人的。