隣を見たら外国人

異文化への興味は尽きず、今でも街で外国人を見かけるとつい目がいき「あ、外国人だ!」とつぶやいてしまう。でもふと隣をみると当たり前にいるわが外国人夫。ま、こんな夫婦関係でなくても、当たり前に近くに外国人がいる社会もいいかなと思っています。

JLPTって知っていますか

 

2020年7月のJLPT(日本語能力試験)がコロナで中止になった。

 

その頃、私が勤めていたのは、とある日本語学校

もちろんショックを受けた学生も数多くいただろうが

学生全体が、ただしかたがないと受け止めているように見えた。

 

今も勤めているが、あまり真剣味が感じられない。

まぐれで受かればいいとばかりに、自分の力以上の級を受ける学生もいると聞く。

いわゆる記念受験

「〇級、受けたんだけどね」と言いたいがための。

 

12月のJLPTを間近にひかえた今

私はまじめな学生がほとんどを占める専門学校にも勤めている。

 

そこの学生たちは、JLPTに向かい日々努力を重ね

授業中の質問も鋭く、正解までたどりつこうという粘りを毎回見せてくれる。

睡眠不足の理由も自主勉強だろうと思うと

授業中、眠そうでも放っておいてあげたいと思うほどだ。

 

そんな中、長野県がJLPT実施の中止を決めたというニュースが流れた。

香港でも中止になったらしい。

 

学生たちの前でその話をしたとたん、泣きそうに顔をゆがめる学生がいた。

「もしそうなったら、私は国に帰ります」

 

正直、驚いてしまった。

そこまで必死なのだ。

向かっている目標を見失ったら落胆し、帰国したくなるほどに。

そんな思いが伝わる表情に胸を打たれた。

 

JLPTが無事に実施され、彼らが合格することを心から願いたい。