隣を見たら外国人

異文化への興味は尽きず、今でも街で外国人を見かけるとつい目がいき「あ、外国人だ!」とつぶやいてしまう。でもふと隣をみると当たり前にいるわが外国人夫。ま、こんな夫婦関係でなくても、当たり前に近くに外国人がいる社会もいいかなと思っています。

通りすがりの人なりにやることはある

 

仕事に向かう途中の道でかわいらしい外国人女性に会った。

まことに大ざっぱで申し訳ないのだが、欧米系の人だ。

 

立ち止まり、自分の手の平にミニトマトをのせて高く掲げ

そのミニトマトを写真におさめようと苦心している。

 

楽しそうで思わず笑顔になった。

いいなぁ、生活時間の中に余裕があるって。

 

横を通り過ぎたのだが、結局、駅前のエレベーターの中でいっしょになった。

まず日本語で話しかけてみた。(実はこれ、私のこだわりどころ。ここ日本だし!)

英語で答えが来た。

「ごめんなさい、日本語は話せません」

 

そこで英語に切り替えた。

「大丈夫、大丈夫」ともごもご英語でつぶやきながらだったので

ちょっとスマートではなかったからはずかしかった。

でもその後は、完璧な英語ではないけど笑顔で話ができた。

 

初対面で話すことなんてだいたいが簡単な英語で事足りる。

今回はどうしてミニトマトの写真を撮っていたのか話すだけだし。

 

「どうしてミニトマトの写真を?」

「双子のようにくっついたミニトマトだったから写真に撮った」

「え、離れてはいなかったの?」

「そうそう、ふたつくっついてた」

「それって珍しい?」

「うんうん、珍しいよ」

 

上りエレベーターの中での会話だからこの程度。

でも大事なことは、話しかけること、笑顔で会話することだと思う。

最後は「(会話できてうれしいかったわ)ありがとう!」と交わし別れた。

 

たとえ短期の滞在であっても

今いる社会になじんで生活したいという思いはきっとある。

仕事場で、学校で出会う人たちだけでなく

通りすがりの人ににこやかに話しかけられること

これって想像以上に嬉しいことです。

海外にいたときに私が欲していたのは、まさにこれだった!

 

いいことしたかもねぇ。

これって実は自分にとってもかなり気分のよいことです。

次は、大人の外国人男性に話しかけてみよーっと。

ちょっと難易度高めだから挑戦したいなぁ。

あ、うちにもひとりいたっけ。

 

さすがに最近は言わなくなったけど

電車の中で自分の隣の席がいつまでも空いていて哀しい

と聞いたことがあったなぁ…なんてこと、思い出してしまった。